これにより、実際の生活環境においてもセンサーが有効であることが示されました。

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私たちの命を守るウェアラブルセンサー / Credit:Canva

センサーが真価を発揮するのは、たとえば真夏の炎天下で活動する消防士や軍人、警察官の場合です。

また、激しいトレーニングや試合に臨むアスリートにも適しています。

さらに、慢性的な脱水症状を起こしやすい腎疾患や心疾患の患者、高齢者のような人々にとっても、このセンサーは大きな助けになるでしょう。

つまり、水を飲み忘れただけで命に関わる現場での活用が強く期待されています。

将来的には、「eタトゥー型や汗を吸収する素材を使った、より快適なウェアラブル化」「太ももや前腕など、別の部位での展開」が視野に入れられています。

水分補給は、生命維持の最前線です。

このセンサーは、あなたの命を守る「もうひとつの喉の渇き」となるかもしれません。

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参考文献

Hydration sensor alerts wearer to urgent water need
https://newatlas.com/wearables/hydration-sensor-wearable/

Stay Hydrated: New Sensor Knows When You Need a Drink
https://cockrell.utexas.edu/news/archive/10218-stay-hydrated-new-sensor-knows-when-you-need-a-drink

元論文

Wireless arm-worn bioimpedance sensor for continuous assessment of whole-body hydration
https://doi.org/10.1073/pnas.2504278122

ライター

矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。