そしてこの新しいシステムは、健常者4人と乳がん患者61人、計65名に対して試験されました。
その結果、参加者の乳房組織の鮮明な3D画像を即座に取得することに成功しました。
また、乳がんの3つの代表的なサブタイプ(Luminal A、Luminal B、Triple-Negative)それぞれに特有のパターンがあることを観察・分類に役立てることができました。
さらに従来の方法ではがん検出が難しい「デンスブレスト」体質の人の病変を検出する点でも優れていました。
臨床現場での使用には更なる研究が必要ですが、研究チームは、いずれOneTouch-PATが既存の診断法を補完する可能性に期待を寄せています。
この技術が普及すれば、「痛みが怖くて検査を避けていた」人たちがもっと気軽に検診を受けられるようになり、そのことが早期発見・早期治療に結びつくことでしょう。
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参考文献
Painless breast cancer scan promises accurate results in under a minute
https://newatlas.com/cancer/painless-breast-cancer-scan-onetouch-pat-buffalo/
Study: Quick, pain-free breast imaging system shows promise in early clinical tests
https://www.buffalo.edu/news/releases/2025/07/pain-free-breast-imaging-system.html
元論文
OneTouch Automated Photoacoustic and Ultrasound Imaging of Breast in Standing Pose
https://doi.org/10.1109/TMI.2025.3578929
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