メス特有のアタリの出方。慎重にテンションをかけながらランディングし、墨を吐かせず無事キャッチ。残念ながらオスの追尾は見られませんでしたが、手にしたのはキロアップの立派なアオリイカ。群れではなく、単発で回遊していた個体のようでした。

堤防エギングで1kg超えアオリイカを手中【三重】潮色に合わせたカラーチェンジが的中1kg超えのアオリイカをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)

釣り終了と振り返り

15時30分。地元のベテラン釣り師が登場。久しぶりの来訪だったようで、雑談が始まりました。「今年はモンゴウイカが少ない」という声に、地域全体の傾向を感じるひと幕。

その後、風裏を求めて次々とエギンガーが集結。このポイントが人を引き寄せる理由、それは「風がかわす釣りやすさ」に尽きます。

私は16時をもって納竿。夕マヅメを狙うエギンガーたちに後を託し、釣り場をあとにしました。

これから梅雨明けまでは、親イカ狙いで盛り上がるシーズン。ピンクやオレンジといった派手系のエギが目立つ中、今回はナチュラルなアジカラーが奏功。透明度が高い状況下では、自然に馴染む色調がアドバンテージとなった印象です。

ヒットは自作餌木では出ませんでしたが、水中の視認性が高かったおかげで、着底姿勢やシンカーの微調整など、多くの検証ができた充実の釣行。一尾に込めた3時間の濃密なエギングでした。

<田村昭人/TSURINEWSライター>