ですから、「自分がやりたいことのためのスキルアップ、あるいは信頼証明になる資格はどれか?」という視点で選択してください。
たとえば、「自分はウェブデザイナーになりたい」のだから「Webデザイナー検定」を受けるというような手順で選択してください。小さなことのように思えますが、やりたくないことは続きません。じっくり自分の気持ちと対話して、選択してください。
勤務経験も資格につながっている。
さらに、これまですでに一定のキャリアがある場合の資格選択基準としては、キャリアを生かすというのがひとつの基準となります。見せ方にもよりますが、まったくかけはなれた資格を取ると、キャリアに一貫性が欠けます。
自分自身のキャリアと一貫性があり、(1)自分の能力を高めるスキルアップ的な要素、(2)仕事の幅を広げる要素、を選択基準にするといいでしょう。
質問を変えると、「あなたがどのような能力を高めたら、お客様は仕事を頼みたくなりますか」というものと、「もしあなたに別の能力があることで、お客様が喜んでくれるとしたら、それはどのような分野の能力ですか」ということになります。
たとえば、ウェブデザインをやってきた人が、色彩検定を取得し、仕事のバリエーションを増やすというのはよい選択です。ただし、これも「自分自身の本来やりたいこと」が重要ですので、やりたくない分野を選んでしまわないように気をつけてください。
以上のように、「まずはカタログから」という考えはなくしてください。
「自分がどうなりたいのか」、まずはここを考えることが、戦略を練るうえで最も重要になります。これは、スキル資格でもステータス資格でも、考え方は同じです。
「自分がやりたい仕事をやるためにスキル資格を取る」ということ、「自分がやりたい仕事の能力を高めるため(あるいは証明するため)にステータス資格を取る」というスタンスでいることが重要なのです。