協調性(Agreeableness)
・思いやりがあり、他人に優しく、信頼しやすく、対人関係を大切にする傾向を指します。
・高い人は争いを避け、円滑な人間関係を築きやすいです。
外向性(Extraversion)
・社交的で活発、エネルギッシュで人との関わりを好む傾向を指します。
・高い人はポジティブな感情を感じやすく、多くの刺激を求める傾向があります。
開放性(Openness to Experience)
・新しい経験やアイデア、芸術、冒険などに対して好奇心が強く、柔軟な考え方を持つ傾向を指します。
・高い人は創造性に富み、独創的で、新しい物事に対して開かれています。
神経症傾向(Neuroticism)
・ストレスや不安、怒りなどのネガティブな感情を感じやすい傾向を指します。
・高い人は感情が不安定で、落ち込みやすい傾向があります。

また、高血圧については2つのカテゴリが設定されました。
1つ目は「新規発症高血圧」──ベースライン時には正常血圧だった人が、後の年に高血圧と診断されたケース。
2つ目は「持続性高血圧」──2019年時点ですでに高血圧であり、その後も改善されなかったケース。
チームは、年齢や性別、運動習慣、学歴、収入などの人口統計的な要素を統制した上で、それぞれの性格特性が高血圧リスクにどのように関連しているかを調べました。
その結果、最もはっきりとした影響が見られたのが「誠実性」と「開放性」でした。
「誠実な人」は血圧も健康、「開放的な人」には意外な盲点?
分析の結果、誠実性が高い人は、新たに高血圧になるリスクも、もともと高血圧だった人が改善しないリスクも、いずれも有意に低いことがわかりました。
この傾向は、すでに過去の研究でもある程度示唆されてきました。
誠実性の高い人は、計画的に生活を送りやすく、健康的な食事や運動を習慣化しやすいとされます。