薬で「冬眠スイッチ」を操作する未来
グレッグ教授は、将来的には薬を使って、人間の「冬眠遺伝子ハブ」の活動を微調整できる可能性があると考えている。実際に患者を冬眠させることなく、神経保護などの有益な効果だけを引き出す、というアイデアだ。
なぜ、一部の遺伝子操作がメスとオスで異なる効果を示したのか。マウスで見られた行動の変化は、人間にどう現れるのか。まだまだ解明すべき謎は多い。
しかし、この研究は、我々の体内に眠る未知の可能性の扉を、少しだけ開けてくれたことは間違いない。いつの日か、人類が自らの遺伝子に眠る「スーパーパワー」を自在に操り、病を克服する日が来るのかもしれない。
参考:Live Science、ほか
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