結局、ピンポイントで自分に当てはまるものは自分で見つけるしかないのだ。

今後はAIを鵜呑みにする人が増える

「誰が言うか」に頼ることは、次に「AIが言うこと」に無批判に従う危険性につながる。いや、現在進行系で進んでいるかもしれない。

AIは非常に便利で強力なツールである一方、使い方を誤ると簡単にミスリードを起こす。筆者自身、AIをツールとして活用しているが、途中までイケイケドンドンで肯定していたのに、最後の最後でどんでん返しでこれまでの話の真逆の結論に覆された経験が数え切れないくらいあった。

具体的にいうと、デスクトップPCの全パーツのデータを入力し、そしてAIにおすすめされるインターフェースカードを買った。「大丈夫、使えます」と言われ続けたが、結局、買った後に接続する段になって使えないことが判明。「接続出来ませんがどうしたらいい?」と確認するとこのタイミングで「この機種には接続出来ません」と返って来る。事前にマザーボードの写真も撮った上で「写真を分析しましたが、絶対使えます!大丈夫」と言われたが結局、買ったパーツは無駄になった。そして反省した。自分の頭で考えず、判断を任せてしまったことを。

今ではこうしたリスクを踏まえてAIを使っているし、検証には使っても決断をさせようとは思わない。だが、現在インフルエンサーを鵜呑みにしてしまうような人たちの一部はAIを人生の大きな決断に実践してしまう危うさがある。

AIを使う際は「何を聞くのか」「どのように聞くのか」というプロンプト設計が非常に重要であり、また学習内容に誤りがあったりハルシネーションリスクも有る。そのため、最終的な判断と検証は少なくとも現時点では人間が行わなくてはならない。

「検証」こそが情報処理における最重要スキル

大切なのは、「誰が言ったか」よりも、その情報が本当に正しいか、自分自身に当てはまるかを検証する力を身につけることだ。