道路沿いに、必ずと言って良いほど設置されているのが「飛び出し注意」の看板。

しかし以前X上では、あまりに予想外な看板が設置された道路に対し、驚きの声が上がっていたのだ。

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■看板の「6文字」が予想外すぎる…

ことの発端は、岩手県遠野市の観光施設『遠野 伝承園』Xアカウントが投稿したポスト。

「伝承園近く。冬は『凍結注意』にかわる! カッパの飛び出し確率が減るからかな」という意味深な文章が綴られた投稿には、道路沿いに設置された黄色い看板の写真が添えられている。当然、ドライバーへの注意を促す内容なのだが…。

なんと、そこには「カッパに注意」という6文字が確認できたのだった。

■「さすが遠野」と驚きの声

インパクト抜群な光景は瞬く間に話題となり、Xユーザーからは「カッパも飛び出し注意」「『遠野物語』の世界観!」「カッパも冬眠するんですかね?」など、驚きの声が相次いでいた。

遠野 伝承園
(画像=『Sirabee』より引用)

なお、ポストを投稿した『遠野 伝承園』は、遠野に伝わる民話の世界観を体験できる施設。地域を代表する説話集『遠野物語』に登場するオシラサマを祀った「オシラ堂」や、カッパ淵に近い立地を活かした河童にまつわる展示も存在するのだ。

遠野 伝承園
(画像=『Sirabee』より引用)

そのため、こちらの看板を「同施設によって設置されたもの」と推測したユーザーも少なくないと思うが、『遠野 伝承園』からは「当施設が設置したものではございません」との回答が得られている。

遠野 伝承園
(画像=『Sirabee』より引用)

写真を撮影した場所について、担当者は「国道340号線(通称:遠野かっぱロード)を『宮古・小国』方面へ進むと、途中で県道160号線と交差する地点がございます。その交差点を右折して附馬牛(つきもうし)や伝承園、カッパ淵方面へ向かう直前に、当該の看板が設置されております」と、説明してくれた。

「カッパに注意」看板
(画像=『Sirabee』より引用)

そして、こちらの看板は「かっぱロード」こと、国道340号線に複数枚が設置されているというのだ。

そこで今回は、話題の看板を管理する岩手県 県南広域振興局土木部「遠野土木センター」に詳しい話を聞いてみることに。すると、単に「カッパネタ」を押し出したワケではない、遠野ならではの「重要な背景」が明らかになったのだ…。