こうして、責任追及をすり抜けながらも、間接的に“コメ業界は冤罪だった”と対応した感をかすかに漂わせることで、官僚は静かに失態の幕引きを進めているのが現状だ。
隠蔽プレーの最後の舞台装置
そして、統計官僚と農産官僚が連携する隠蔽プレーの神輿に乗るのが、“裸の王様”と化した農水大臣という構図である。
その幕引きの最終章こそが、「コメの安定供給に向けた政府の関係閣僚会議」である。石破首相が議長、小泉農相が副議長を務め、コメ高騰問題の検証と今後のコメ政策の方向性が決められる場だ。
農水省は来週、この会議に「コメ高騰の原因調査」を提出する予定だ。
最初から結論が決まっていた“責任不問”のアリバイ調査の報告が終われば、“官僚の無謬性”が公式化され、晴れて無罪放免となる。
農水省にとって勝利の日であるが、国民には何の意味もない。
参考文献: