またカイミジンコに対するツクバヤドリミドリムシの感染率を調べたところ、40%と極めて高い数値となっていました。
カイミジンコは水田に最も多く存在する動物の1つとして知られており、宿主を殺しながら増殖するツクバヤドリミドリムシは水田の生態系に甚大な影響を与えていると考えられます。
研究者たちは水田の寄生性微生物の生態解明を進めることで、水田にかんする理解が進むと述べています。
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参考文献
動物に寄生する新種のミドリムシ「ツクバヤドリミドリムシ」発見
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/biology-environment/20230531141500.html
元論文
Taxonomy of a New Parasitic Euglenid, Euglenaformis parasitica sp. nov. (Euglenales, Euglenaceae) in Ostracods and Rhabdocoels
https://doi.org/10.1016/j.protis.2023.125967
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部