4. プエルトリコ沿岸警備隊の遭遇事件

 2013年4月、プエルトリコのアグアディヤ付近をパトロール中だったアメリカ税関・国境警備局の航空機が、サーマルカメラで奇妙な物体を捉えた。

 映像に映っていたのは、球体の物体が高速で空を駆け抜け、二つに分裂し、そして速度を一切落とすことなく海に突入し、再び飛び出してくるという衝撃的な光景だった。

 AAROは後に、これは「一つの物体が分裂したのではなく、二つの物体が近接して飛行していた」可能性を示唆したが、結局それらが何だったのかは解明できていない。空中と水中を自在に行き来するその能力は、UFO研究者たちの大きな関心を集めている。

5. USSラッセル「ピラミッド型」UAP

 2019年7月、南カリフォルニア沖で、空母USSラッセルの乗組員たちが、点滅する光を放つ三角形、あるいはピラミッド型の物体が艦船の上空に浮かんでいる様子を撮影した。この時期、周辺海域では複数の海軍艦艇が、同様の奇妙な物体の目撃を報告している。

 ペンタゴンは2021年4月、この映像が海軍関係者によって撮影された本物であることを認めた。専門家の中には、暗視装置の特性やカメラの不具合による見間違いではないかと指摘する声もあるが、その奇妙な飛行パターンは、やはり異常としか言いようがない。

6. USSオマハ「球体」UAP

 USSラッセルの事件と同じ2019年7月、今度は空母USSオマハの乗組員が、球体の物体が不規則に飛び跳ねた後、まっすぐ海に突入する様子を記録した。

 2021年に公開されたこの映像には、高性能の追跡システムが物体を捉える様子と、乗組員たちの声が収められている。ペンタゴンはこの映像も本物であると認め、進行中のUFO調査の一部であることを明かした。

 この事件が特に奇妙なのは、物体が空中と水中の両方で完璧に活動しているように見える点だ。物体が着水した後に捜索隊が派遣されたが、残骸はおろか、何の手がかりも発見できなかったと報告されている。