5ドアボディを活かし、ジープ・ラングラーを彷彿とさせるスタイリングに!
小さなボディに高い走破性を備える本格クロカン(クロスカントリービークル)、スズキ・ジムニー。そのDNAを受け継ぎながら、5ドアへと進化したのが「ジムニー ノマド」だ。リアドアを備えたロングボディにより、使い勝手と快適性を向上させたこのモデルとあって、2025年1月末に発表されわずか4日で受注停止となったほどに人気は高く、2025年7月に増産が決定した。デリバリーも始まり、街中で見かけることも増えてきた。
そんなジムニー ノマドに向け、手軽でリーズナブルに迫力あるスタイリングに変身できるキットが、ジムニー/ジムニーシエラ(JB64/74)のアゲ系スタイルに仕立てるパーツで大人気の「CLS-UP」シリーズより登場した。5ドアボディを活かしたジープ・ラングラーを彷彿とさせるアゲ系スタイルが手に入れられる!
目次
最小限のパーツだけで、山遊びから街乗りまで似合うアゲ系スタイルに!
細部にこだわるESBの流儀が詰まったRHINO(ライノ)バンパー
最小限のパーツだけで、山遊びから街乗りまで似合うアゲ系スタイルに!

プロデュースするのは、斬新なデザインワークで存在感を高めるカスタムメーカー「ESB」。最近では、トヨタ・ルーミーをランクル300風やホンダ・アクティをタイプRへと昇華するボディキットで話題沸騰中だが、レーシングから旧車、オフロードまで、明確なコンセプトをもとに、多彩なボディパーツをプロデュースする気鋭のアフターパーツメーカーとして知られている。


CLS-UPシリーズは、アゲ系スタイルがコンセプト。大人気のジムニー/ジムニーシエラでは悪路を走り抜けるハードかつ山遊びに振ったスタイリングが印象的だ。それに対し、340mm延長した5ドアボディを活かしたノマドには、フロントグリル、フロントバンパー、オーバーフェンダーという、最小限のパーツでアゲ系スタイルを完成させている。
「ノマドを見たとき、ジムニーとは作り込み方が違うと感じました。山遊びもいいけど、街乗りにも似合うデザインにしたい。そこで行き着いたのが、ジープ・ラングラーでした。RHINO(ライノ)バンパーとオーバーフェンダー、そして純正より大きなタイヤを履けるアゲバネを取り付けるだけで、迫力のあるスタイリングが手に入る。ワイルドなだけじゃなく、おしゃれで街乗りにも似合うアゲ系に仕上がったと思います」とは、ESB代表の梶谷氏。
細部にこだわるESBの流儀が詰まったRHINO(ライノ)バンパー

まず注目したのが、新開発したフロントバンパーだ。RHINO(ライノ)バンパーと名付けられたこのアイテムは、四駆オフローダーが取り付けるスチールバンパーのテイストを取り込みながら、立体感のあるデザインが印象的。ボトムのスキッドプレートはバンパー一体式で、純正の取り付け部を使用。両サイドは削ぎ落とした形状により、純正よりも大きな225/75-16タイヤ(1.5インチリフトアップ時)を履いても干渉しない設計になっている。

中央に丸く開けられたホールは、スチール材で使われるガゼット形状を採用。これは鉄板の切り口をラッパのように広げることで、見た目のアクセントになるだけでなく、板の強度を高める効果もあるのだ。こうした加工はスチール素材の補強パーツなどでも使われる技術で、穴をあけるだけでなく、その周囲を立体的に立ち上げることで、変形しにくくする役割がある。そんなガゼット形状を、バンパー中央の7つ開いたダクトに採用。FRP製ながら取り込むあたりが、ESBの流儀なのだ。
左右のけん引フックがそのまま使用できるほか、中央のダクトを3つくり抜けば、ウインチが入れられるのもよい。よりアクティブに仕上げたい場合の発展性の高さもポイントだ。