党の刷新が進まない中、敵を見つけ出し、党内の結束を固めるというやり方は、国民政党を自負する社民党の改革能力、政策施行能力の欠如を逆に明らかにしたともいえる。SPDと連立を組むCDU/CSUはAfDの禁止には反対の姿勢を取っている。
独民間ニュース専門局NTVは30日、「SPD党大会はAfDへの路線に関してのみ一致団結した」と指摘、「クリングバイル氏の選出により、人々の不満が爆発し、最終的には党大会全体が憂鬱なイベント、むしろプロ意識のない鶏の群れのように見えるようになった」と語るヴォルフガング・シュレーダー教授(カッセル大学政治学者)とのインタビュー記事を掲載していた。
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年6月日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。