国内の各地から発見されているシナヌマエビですが、在来種であるミナミヌマエビと酷似しており、研究者によってシナヌマエビをミナミヌマエビの亜種として扱う場合もあるようです。
また、両種の形態的な差異は僅かであることに加え、在来種との交雑が生じることから外見からの区別は極めて困難であり、正確な同定にはDNAバーコーディングなどによる遺伝子解析が必要だといいます。
在来エビの保全策
このようにシナヌマエビとミナミヌマエビの識別は困難であることが、ミナミヌマエビの保全やシナヌマエビなどの外来カワリヌマエビ属の管理の難しさの要因の一つだと考えられています。
在来種であるミナミヌマエビ保全のためにも多くの人たちが、ミナミヌマエビと呼ばれているエビの中に外来種がいることを知る必要があるのかもしれません。
<サカナト編集部>