今回一緒に釣りをさせていただいた、大阪から参加している名手の方と、「22時に帰れば良いなら、潮が動き出す20時半頃から21時15分ころまでに2匹か3匹釣れればOK。坊主覚悟でここでやり切ろう」ということになり、ポイントに向かいました。

よこしまな思いでアジング大会に参加してみた【三重】気づけばガチの挑戦に?海の様子(提供:TSURINEWSライター・刀根秀行)

結果は予選敗退

結果から言えば、予選敗退。決勝には進めませんでした。ただ、前回までのような「予期せぬ決勝進出」よりも、今回の敗退はかなりやり切れた感が強く、しっかり収穫と課題も見えました。

冒頭で「勝ち負けにはそこまでこだわらない」と書きましたが、今回は正直、めちゃくちゃ勝ちにこだわっていました(笑)。使用したジグヘッドの重量も、0.01g単位で計測し、誤差は-0.05g以内のものだけを選ぶという徹底ぶり。とにかく「自分以外に言い訳できない」環境を作って臨んだ予選だったので、この結果には自分でも満足しています。

でも、やっぱり勝負は勝負。悔しいものは悔しいんですよね(笑)。

本番で見えた課題と収穫

予選は、予定していたポイントに無事入ることができました。狙いは、20時の下げ止まり前の夕マズメ。「ここで1匹で良いから釣れたらいいなぁ」――そんな軽い気持ちで迎えた夕マズメはあっさりと終了(笑)。

潮止まりを挟んで、「さぁ、潮が動き出したぞ」と思った矢先、海面一面が切れ藻だらけに。釣りが成立しないレベルで、アタリも一切なし。これは切れ藻のせいなのか、そもそも魚がいないのか……。

粘ってみましたが、時間内に切れ藻が流れるかも分からない状況だったので、思い切って移動を決断しました。急いで本部近くの釣り場に戻り、残り20分。数投ごとに小移動しながら粘りましたが、釣れたのはマメアジのみでフィニッシュ。

あとから分かったのは、あの本命ポイントだけではなく、どうやらその日のあの一帯が全体的に魚が渋く、切れ藻だけの問題ではなかったこと。こういった“引き際”や“状況の見極め”も、次回以降の大きな課題です。