例えば、オフィスへの行き帰りで合計30分、帰宅後に30分のウォーキングであれば、大きな負担ではないでしょう。
また、歩数が増えるほど恩恵は大きくなるが、無理に1万歩を目指さなくてもいいという“非線形の関係”も注目です。
つまり、「5000歩→7000歩」への増加は大きな効果をもたらす一方で、「7000歩→1万歩」はそこまで劇的な違いを生まないのです。
この事実は、特に高齢者や運動に不慣れな人々にとって心強い指針になるでしょう。
共同著者のディン・ディン氏は「完璧さを追求するのではなく、小さな前進に注目すべき」と語り、「少しでも歩く習慣があれば、それだけで有意義な健康効果が得られる」と述べています。
今回の研究は、「高すぎる目標よりも持続可能な行動こそが健康をつくる」というメッセージを私たちに伝えています。
1日1万歩に疲れて挫折していた人も、これからは“7000歩でいい”という新常識を武器に、無理なく健康づくりを始めてみてはいかがでしょうか?
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参考文献
Reduced step-count sweet spot cuts risk of early death by nearly half
https://newatlas.com/fitness/step-count-death/
Rethink the 10,000 a day step goal, study suggests
https://www.sydney.edu.au/news-opinion/news/2025/07/24/rethink-the-10000-a-day-step-goal-study-suggests.html
元論文
Daily steps and health outcomes in adults: a systematic review and dose-response meta-analysis
https://doi.org/10.1016/S2468-2667(25)00164-1