同じように感じてきた研究者たちも少なくないでしょう。

しかし今回の研究を通して、クチボトラ氏は「マウスは驚くほど戦略的だった」「マウスが何を考えているかを解明することは本当に楽しかった」「私たちは動物の視点から考えなければいけないのだ」と述べました。

確かにマウスの失敗は人間の実験者を困らせるものですが、マウスたちもまた「実験者」であることを考えると、人間の実験者たちは真逆の感想を抱くはずです。

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参考文献

‘SURPRISINGLY STRATEGIC’ MICE THINK LIKE BABIES
https://hub.jhu.edu/2024/04/26/surprisingly-strategic-mice/

Lab mice might be doing their own experiments
https://www.popsci.com/science/mice-mistakes-on-purpose/

元論文

Performance errors during rodent learning reflect a dynamic choice strategy
https://doi.org/10.1016/j.cub.2024.04.017

ライター

大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。

編集者

ナゾロジー 編集部