参加者は全員未婚ではあるものの、71%が交際しており、29%が独り身となっています。

また全員が異性愛者であることを事前に確認しました。

実験では参加者に、胸のサイズ(A・B・C・Dの4サイズ)下垂レベル(たるみなし・たるみ低い・たるみ高いの3タイプ)を変えた合計12枚のイメージ写真を見てもらいます。

サンプルがこちらです。

写真はすべて、首の下〜腰辺りまでのボディイメージとなっています。

図はサイズDカップで、左から「たるみなし・たるみ低い・たるみ高い」の下垂レベル(研究資料より一部加工しています)
図はサイズDカップで、左から「たるみなし・たるみ低い・たるみ高い」の下垂レベル(研究資料より一部加工しています) / Credit: Ray Garza et al., Sexes(2024) ※研究で用いられたオリジナルの画像

胸の間の間隔はどれも同じに設定してあります。

それぞれの写真に対し、参加者の女性たちは「直接的な口頭攻撃」「間接的な口頭攻撃」をする可能性を専用のアンケート調査で回答してもらいました。

例えば、直接的な口頭攻撃については「その女性に対して怒鳴ったり、悪口を言う可能性があるか」を1(ありそうにない)〜7(大いにありそう)段階で評価します。

間接的な口頭攻撃については「その女性について陰口を言ったり、中傷したり、悪い噂を広める可能性があるか」を同じく7段階で評価してもらいました。

またこれと別に、参加者の女性がもともと持っている同性への攻撃性向も「性間競争尺度(ICS)」というアンケートで測定しています。

Dカップは最大の天敵?

データ分析の結果、参加者は提示した画像の中で最も大きな「Dカップの同性」に対して、直接および間接的な口頭攻撃をする可能性が最大化していたことがわかりました。

次に大きなCカップがそれに続き、A・Bカップになると攻撃を受けるリスクが有意に低くなっています。

一方で興味深いことに、胸の下垂レベルは攻撃を受ける可能性と関係していませんでした。

加えて、それぞれの参加者がもともと持っている同性への攻撃性向の程度も結果には関係していませんでした。