これは、女性に見られやすい心臓発作症状が、広く知られていないことを示しています。

もちろん実際に男女ともに最も多い症状は、胸痛、胸部の違和感、発汗、息切れなどであり、「男性だから」「女性だから」といった決めつけも危険です。

また、ほとんどの参加者が「心臓発作は15分以内に終わる」「突然強く起こる」と信じており、安静中の痛みよりも活動中の痛みのほうが深刻だと考えていました。

これらも偏ったイメージであり、こうした認識のずれが、”受診の遅れ”につながっているのです。

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専門家から正しい知識を得て、心臓発作に素早く対応しよう / Credit:Canva

そして注目すべきは、参加者の多く(74%)が「テレビ広告やドラマ、ニュース」で心臓発作の情報を得ていたという点です。

医療従事者から直接説明を受けたことがある人は26.5%にとどまり、いかに”メディアの描写”が私たちの健康観に影響を与えているかが分かります。

しかしそのような誤ったイメージを持っていると、命に関わるサインを見逃してしまうかもしれません。

心臓発作は、必ずしも”ドラマのように”起こるわけではありません。

胸が”少し変”だと感じたその「違和感」こそが、最初のSOSかもしれないのです。

「本物の心臓発作の姿」を、私たち一人ひとりが正しく知る必要があります。

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参考文献

We know the ‘Hollywood heart attack,’ but it doesn’t always reflect real life
https://newatlas.com/health-wellbeing/hollywood-heart-attack-conception-real-life/

Heart attacks don’t follow a Hollywood script
https://www.uta.edu/news/news-releases/2025/07/10/heart-attacks-dont-follow-a-hollywood-script