つまり遠すぎる場合、顧客からすると来場目的がそれでも十分に満足させられる「ディスティネーション」になる必要があるのです。、一時的には人気とかブームという言葉につられて人は集まるのですが、人気が剥離した時、手の施しようがなくなるのです。

よって、もしもジャングリアを目的地として成長させるならこのテーマパークを中心に一つの滞在型リゾート地として育成させることが重要かもしれません。日本では滞在型リゾートのコンセプトがほとんどないためにそこを育めるかどうかであります。ただ、ジャングリア、開館時間が夏と週末を除き、11時から17時までとかなり短いのです。アミューズメントが日光を必要とすることもあるのでしょうか。

リゾートとは何か、このブログで何度か記したことありますが、基本的には無計画に非日常を時間制限なくゆったりと過ごすことを言います。欧米人のバカンスとは宿と足だけは確保するもそこから先はのんびり探索なのです。ところが日本人を含め、アジア人はせっかちなのでテーマパークをいかに効率よく回るかということに忙しく必死に巡る体験型になってしまうのです。これは欧米ではありえない発想なのです。

2. 天気はイマイチ

沖縄のイメージはからっと晴れて美しい海というイメージですが、基本的にはあまり天気が良くないのであります。晴天率は概ね6割程度。これは海のリゾートとしてはあまり芳しくなく、沖縄に本格的リゾート施設が出来にくい一つの理由でもあります。メキシコのリゾート、カンクンの晴天率は80%程度あるし、メキシコ西海岸も安定しています。ハワイも70%強あり、スコールがあるものの一日中ずっと降ったり、台風がやってきて飛行機が飛ぶ飛ばないという焦りもあまりないでしょう。

そのためにジャングリアでは雨の日対策を打ち出しており、様々な工夫を凝らしています。つまり運営者は天気が安定しないことを想定済みでそのための対策を施しており、それは重要なことだと思いますが、客側もそれをわかっていて、リスクを取りたくないということはあるかもしれません。