ではここから実践編だ。まずは何よりも重要となる釣り場やポイントの選定についてみていこう。
実績場に行く
過去に大型キスが釣れているポイントは、何よりも「大型キスのための条件」が揃っている。著者の住む兵庫県であれば淡路島(特に南部)は比較的大型が出やすいし、日本海側まで足を延ばせば好釣り場が多数ある。他県に遠征する事も視野に入れておきたい。
時期を選ぶ
特に大型のキスが出やすい時期というのが、秋~冬の落ちギスシーズン。この頃、水深が深い大型の漁港などに良型がまとまって入ってくる事が多いし、「水深は浅くても特定の場所で良型が纏まって釣れる」という事もある。
こういった場所では例年22~23cmクラスの束釣り釣果がSNS等に登場し、時に25~28cmクラスも出るほどだ。良型に少しでも近づくために、「落ちギスに強い場所」を早めにピックアップしておき、事前に釣行して釣り場の雰囲気と底の形状などを把握しておきたい。

実践テクニック・釣り方編
次に、実際の釣り方をみていこう。
エサの選定
キス釣りで最も有名な餌といえばイシゴカイだが、チロリ(スナメ)やマムシ(本虫/イワイソメ)は昔から大型のキスに強いとされている。
ただしどちらもイシゴカイに比べると扱いが少々デリケートで、暑さに弱い・千切れやすい・高価といったデメリットがある上に、チロリは取り扱いが無い釣具店も多いので要注意だ。大型のアオイソメもニオイと動き、光るといった部分で効果があるとされている。
太仕掛けを使用
1号程度の細ハリスで釣る事が多いキスだが。25cmを超すサイズになると引きは強烈。確実に釣るためにも、最低1.2号~1.5号、出来れば2号程度のハリスを用意した方が無難だ。
針サイズも8号~10号程度とし、大型の餌をしっかり付けられるようにしておこう。こうしておけば不意のゲストであるマダイ、チヌ(クロダイ)、スズキ、マゴチやヒラメ等、大型魚が来ても安心だ。
