BofAのディーラーガンマは、6300の山が小さく削れつつ更に上方にシフトしている。下値では6100あたりに引き続き大きな山があり、そのあたりがサポートとなる。7月Op Exも通過したためこの分布の形が変わっている可能性もある。

BofAのFMSでは久々にキャッシュ比率が4%を割り込んで3.9%を付けており2月以来のセルシグナルが点灯する。単月で割ったからと言ってビビッドに効くシグナルでもないが、とにかく年初にバリバリの強気だった機関投資家が、下で投げてから上で再び買ったことだけは分かる。

NAAIMは引続き高値圏ながらもまた妙に慎重になっている。これだけ見ると、中期的な上値余地が狭まりつつある中でも、すぐ暴落しなければならないほど総楽観とまではならなそうである。

インサイダーの売りはトレンドを持って増えているように見えてきた。

最強シーズナリティの7月は大半が通過しつつあり、8月は株式市場が弱い月として知られる。

決算への警戒は21世紀に入って最も低い水準となっている。NVDAに限れば「コールが織り込む期待が高くない」という解釈になるだろうが、非NVDAは果たして。今週はテスラ、アルファベット, そして半導体の雰囲気に無駄に影響を与えるインテルが控えている。

テクニカル。週足は綺麗な下ヒゲ陽線となり、イントラデーTACOで付けた6200は週足サポートとなる。6200より下もポジティブガンマの山が続くため急落は期待しづらい。日足レジスタンスの6300はあらゆるグッドニュースを寄り天にしたが、ガンマの山の移動と共に徐々に削られきたため、引き続きレジスタンスとは見なしておらず、6300を背にしたショートは、6300から6200までやったところで時間切れとなる。

素直に見ると6200台は6200を背にした押し目買いができるが、7月Op Exで再び寄り天となりチャートの雰囲気が変わったと言えば言えるため、「動きやすくなった」可能性にも留意することになる。また高値追いは決まらず、細かい押し目買いがワークする局面の継続は、それはそれで市場参加者のポジションのコストが悪化させる。8月に入ってシーズナリティが悪化する頃までにはポジションを軽くしておきたいものである。