欧州では難民、移民問題が大きな政治、社会問題となっている。中東・北アフリカのイスラム教圏出身の難民が2015年、100万人以上、欧州に殺到して以来、不法な難民対策が欧州で大きな課題となってきた。欧州の政界が右傾化してきたといわれるが、その背景には、増加する難民問題があるといわれる。

欧州に殺到する移民・難民対策の一環としてEUの欧州委員会は4月16日、難民申請手続きを迅速に処理するために「安全な出身国リスト」を作成した。そしてドイツでの最高峰のツークシュピッツェ山での6カ国内相会合では、不法難民の強制送還の実施が大きなテーマだった。欧州に至る道はここにきて次第に狭き門となってきた。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年7月日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。