「NATO崩壊後、米国に頼ることができなくなった欧州諸国は、プーチンのルールに従わざるを得なくなるだろう。彼の勢力圏は東欧だけでなく、西欧の大部分にまで拡大するだろう。これがウクライナ戦争の背後にあるプーチンの壮大な計画である。彼を阻止する唯一の方法は、モスクワの政権を打倒することだ。これを達成するために必要な包括的戦略は、ウクライナへの強力な軍事支援以上のものでなければならない。目標はプーチンの打倒でなければならない」
「西側諸国はプーチンに語りかけなければならない。聞きたいことだけを言い、その後に無意味に長い最後通牒を突きつけるトランプ氏のようにではなく、明確な声明を出さなければならない。『もうたくさんだ、プーチン大統領、もうたくさんだ、軍隊を帰国させろ!』と。代替案は、米国、欧州、そしてNATOの静かな敗北と屈辱である。西側諸国にはこれを阻止するあらゆる手段と能力を有しているにもかかわらずだ。プーチンは今日、NATOを破壊するという目標に決定的な一歩を踏み出した。西側諸国の権力の中枢において、このことが未だに理解されていないのは驚くべきことだ」

プーチン大統領 クレムリンHPより
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年7月日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。