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水深50cm程度:ドアが開かなくなる
水深100cm程度:車両が浮いて流される

水深50cm程度:ドアが開かなくなる

車は水深何cmで動かなくなるか知ってる?ドアが開かなくなるのは意外と早い!脱出の備えも
(画像=水深50cmまで浸水した際のイメージ画像、『MOBY』より 引用)

水深がドアの下端に達すると、車外からの水圧が非常に高まり、車内からドアを開けるのが困難になります。これは、水の力が想像以上に大きいことを示しています。

ドアが開かない場合は、ウインドウから脱出しなければなりませんが、パワーウインドウは前述のとおり開かないおそれがあるため、その場合はドアウインドウを破壊して脱出してください。

ウインドウは想像以上に頑丈です。素手で破壊することは難しいため、脱出用のハンマーを用意しておくことでスムーズに破壊することができます。

万が一ハンマーの用意がない場合はヘッドレストを外し、柄の金属部分をウインドウの隙間に差し込んで手前に引くと、テコの原理で強い力が加わりガラスを割ることができます。

なお、SNS等では、車のキーやスマートフォンなどを使用して割ることができるとする情報も発信されていますが、JAFが行った実験ではまったく割ることができませんでした。

水深100cm程度:車両が浮いて流される

車は水深何cmで動かなくなるか知ってる?ドアが開かなくなるのは意外と早い!脱出の備えも
(画像=水深100cmまで浸水した際のイメージ画像、『MOBY』より 引用)

タイヤが完全に水没し、水深が約100cmに達すると、車体が水に浮いてしまい、移動が困難になります。さらに、水深がドアの高さの半分を超えると、内側からドアを開けることはほぼ不可能になるでしょう。

車内に浸水した水の高さが外側と同じくらいになると、内外の水圧差がなくなるため、内側からドアを開けられるようになりますが、そのタイミングを待つのは危険です。一刻も早く脱出しましょう。

前述したとおり、ウインドウを破壊して脱出します。

なお、面積が大きく脱出しやすいように思えるフロントガラスや一部のドアガラスは割れにくい合わせガラスとなっているため、合わせガラスではなく強化ガラスを使用しているドアガラスを割ってください。

所有している車のガラスの性質や脱出のために割るウインドウについては、車の説明書かメーカーへの問い合わせ等で事前に確認しておくと安心です。