ただし、こんなNGパターンも

中心をたっぷりあけるために、すべての家具を壁側に寄せすぎるのもNGです。ただし、どの家具も壁際に並べすぎると、“壁一面が圧迫される”状態になり逆効果です。
たとえば、テレビ右側の壁がまるごと化粧台で埋まっているような家は、逆に狭く感じることもあります。
重要なのは「先に動線を作る」「広く見せたい空間を決める」ことなので、ただ勝手に配置しては逆効果になります。
【さらに広く見せるには】低い家具で“広く見せる”裏ワザ

部屋を広く見せるうえで、意外と効果があるのが「家具の高さをそろえる」ことです。特に、背の高い収納棚や本棚などを置いてしまうと、視線が縦に遮られてしまい、空間が狭く感じられてしまいます。
その点、ローテーブルやローソファ、低めのテレビボードなどで統一することで、視界が抜け、天井までの高さをしっかり感じられるようになります。これは「抜け感」を意識した配置とも言われ、プロのインテリアコーディネーターもよく取り入れているテクニックです。
また、低い家具は圧迫感がないぶん、インテリアの雰囲気も柔らかくなり、落ち着いた印象を与えてくれます。「なんとなく散らかって見える」「物が多い気がする」と感じていた部屋も、家具の高さを揃えるだけでスッキリ見えることがありますよ。
「広く見せたい」と思ったら、まずは大きな家具から見直してみるのがおすすめです。
“明るい色・細いフレーム”が広さの鍵?逆効果になることも

たとえば、明るめのベージュやアイボリーなどの柔らかい色味を選ぶことで、壁との境界線がぼやけ、空間に圧迫感を与えません。さらに、カーテンや家具に“細めの枠”を取り入れると、視界が抜けてスッキリとした印象に。
また、透け感のあるガラステーブルや、メタルフレームのチェアなども効果的。空間に抜け感をつくりつつ、どこか温かみのある雰囲気も演出できます。
「狭いから仕方ない」とあきらめる前に、カラーとラインの工夫で空間に魔法をかけてみましょう!