また、食材の調達のために大型に固執する私は、ハリを標準よりも大きな9号、エサは5~6cmに切って通し刺し、タラシは3~4cmで大型魚へのアピール重視の策を取った。
開始早々シロギス連発
開始早々、船長から「型が出ましたよ」とアナウンスがあったが、船中全体としてはシロギス(以降キスと省略)のアタリは低調。ピンポイントで3カ所を約10分ずつ流して、12~15cmの小型主体にポツリポツリだった。
9時に船が南へ小移動すると、先ほどの場所よりも潮の流れがよく、本命のアタリが増加、船中で14~16cm級を主体に次々と上がる。潮先となっているトモ寄りは入れ食い状態。

右前から2番目の私の竿先にもガンガンと跳ねるようなアタリが到来。ゆったり竿先を持ち上げて聞きアワセを入れると、ギュンギュンという豪快な引き込み。巻き上げると軟らかい竿が何度もしなって楽しい。胴突き仕掛けの下バリに17cm級キスが掛かってきた。
良型交じりでペースアップ
その後、船は約30分流して私は14~16cmキスを3尾追加。トモ寄りからは「ツ抜け」という声も聞こえた。
この場所での2流し目も同様な展開。左舷前寄り2番目という不利な席に入っていた江原さんは苦戦。潮先に良型を拾われてしまうから小型のアタリが多くなり、難しくなるようだ。

ここで江原さんは胴突きから天ビン仕掛けに変更。しかもハリサイズを下げて、潮先が拾いそこなった賢い魚を掛けていく作戦に。すると、10時半から北へ上がった3カ所目の釣り場ではペースアップ。20cm超えの大型も上げていた。
この戦略に私も右へならえ。11時に8号のハリが付いた天ビン仕掛けに替えると掛け率がアップし、昼前にツ抜け。さらに風向きが変わるとアタリそのものも増加。午後の1時間半で12尾を追釣し、トータル22尾で竿を仕舞った。