だからこそまともな政党は党内で議論をくり返し、各部会で賛否両側で主張を行い決を採り、総務会を行い決を採りと手続を経て「それじゃ党内の多くの人がなんとか納得してくれたからこの案で行くぞ」と党議拘束をかけて党として多数の意見として法案なりを通していくのです。

民主主義というのはとても面倒でとても時間のかかる制度なのです。

一方で党内でそのようなシステムがまともに存在しない政党があります。

日本共産党も参政党もれいわ新選組も日本保守党も基本的にこっちです。

党内できちんとした手続を経て成案へ持って行くまともな構造がありません。

民主主義に相応しくない組織体と言ってよいでしょう。

参政党がなぜウケるのかと言えば、先に取り上げた「高市ら自民の中の保守派はなぜ分裂しない!行動していない!だから偽物だ!」「石破らを引き摺り下ろさなかったから自民の保守派は全員偽物だ!」みたいな極端な事を言う、自分の願望100%通りに動かないと納得できない、いわば政治に目覚めたばかり、もしくは成長しない初心者のままのネトウヨにとって(※左翼は反日思想以外を全てネトウヨと言っているのでそれをネトウヨの定義とさせてもらいます)言って欲しいっぽいキーワードをちりばめているからです。

あとはそういうリテラシーの低い人を煽って分断を作るためにも参政党のような極端な言葉を使ってくれる人達を持ち上げるというのは重要です。

これはロシアや北朝鮮、中共などの権威主義国が日本など他の国々でやっている分断工作の典型的手法です。

極端な主張をしている連中を持ち上げておけば議論はまとまりませんし、リテラシーの低い人達は自分が惹かれる強い言葉に引っかかって釣られて分断に加担してくれます。

リテラシーの低いネトウヨ初心者ほど極端に強い保守っぽい強い言葉をちりばめておけば釣れるのです。

逆にネトウヨ歴の長い人、特に2009年の悪夢の民主党政権の前後もネトウヨとして耐えてきた人達は参政党には引っかかりません。