いずれにせよ、市場の信認が得られるかどうか、また恣意的な輸入制限や企業活動への規制を国際社会が受け入れるとは、通常考えにくい。トランプ政権下のアメリカのように、他国に圧力をかける力を日本が持ち合わせているわけではない。

結局のところ、こうした政策の行き着く先は、中南米の左派政権のように世界経済から孤立し、次第に貧困化していく姿である。最たる例がキューバであり、それはむしろ日本共産党の政権下で起こると想定された事態と重なる部分が多いようにも見える。