たとえば、25万ドルの住宅ローンを固定金利5%、平均残存期間20年で借りている場合、固定金利が4%に下がれば総返済額は約3万2000ドル減少する。一方、借り換えに伴う手数料は数%前後と想定され、借り換えをした方が圧倒的なコスト削減になる。
このことからも金利の引き下げは借り換え需要の増加を生む。また、金利の低下は借り手の返済負担を軽減することで、延滞やデフォルトの発生リスクを抑制し、与信コストの低下にもつながる。加えて、金利が下がればローンの種類を問わず新たな借り入れ需要も高まりやすく、SoFiの収益拡大を後押しする。
まとめると、金融サービス事業とローン事業の双方において、現時点で2025年、2026年に予想されている5回(計1.25%)程度の金利低下であれば大きな影響はなく、むしろ収益拡大につながる要素の方が多いだろう。2024年にFRBが政策金利の誘導目標を5.25–5.50%から4.25–4.50%へと引き下げても、特段の影響を及ぼさなかったことがその見方を補強する。
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