そのため、「セール情報を見る」という行動自体が、消費脳を刺激して本来買わなくていいものまで買ってしまう。真の節約とは、「必要なもの以外は買わない」であるべきだろう。どれだけ安売りでも0円には勝てない。
誤解3:光熱費の節約
「エアコンの設定温度を上げる」「照明は最小限」「シャワーの時間は5分以内」など、水道光熱費を徹底的に節約しようとする人がいる。しかし、これは本当に費用対効果に見合っているのか?
たとえば、エアコンを我慢して真夏に汗だくで作業すれば、集中力は落ち、ミスが増え、仕事の質が下がる。いや、そもそも「仕事や勉強を頑張ろう」という意欲が蒸発する。
しかもそれで浮くのはせいぜい月に1,000円〜2,000円程度。それに対して、快適な環境で高い集中力を維持できれば、その10倍、20倍の収入を生み出せる可能性がある。
正直、水道光熱費の節約は努力にリターンがまったく見合わない。特に在宅で仕事をしている人なら、「節約は一切しない。その代わりに仕事を頑張って稼ぐ」と仕事に励むほうがはるかに合理的である。
つまり、「水道光熱費の節約」は貧乏を防ぐための行動のように見えて、収入を削る“貧乏化スイッチ”になってしまうのだ。
誤解4:自炊はかえって割高
「自炊は逆に割高」「時間の無駄」という声も依然として根強い。だがこれは、自炊スキルが低い状態での意見に過ぎないといつも思う。自炊スキルを高めれば誰しも違った見え方になるとおもっている。
自炊は、慣れればまとめて調理→冷凍→無駄ゼロの状態にできる。さらに、栄養バランス・添加物・味の調整など、健康・集中力・長期的パフォーマンスを支える「全方位型の投資」になりえる。
筆者は子供がいるのもあって、料理を毎日する。3台のガスコンロを使って一気に料理するので、短時間で大量の食事を作ることができる。上手に冷凍保存すれば、わずかな調理時間でトータルパフォーマンスは非常に高くなる。そして今いった活動には特別な才能など一切要らない。自分程度の水準なら、毎日することで手順が洗練されて誰でもできるようになる。