しかし、神戸に復帰を果たした昨シーズンの出場は2試合のみ。今シーズンもここまでわずか6試合と出場機会は限られている。練習に取り組む岩波のストイックな姿勢は若手選手の良き手本となっており、チームに好循環を生んでいるのは間違いない。守備の要であった稲村が去ったこのタイミングで、その穴を埋めるべく新潟が手を挙げる可能性は十分にある。

柴戸海(浦和レッズ)
2018シーズンに浦和レッズでプロキャリアをスタートさせたMF柴戸海は、1年目から9試合に出場し1ゴールをマーク。その後はプロのスピード感やプレー強度にも慣れ、毎シーズン出場機会を増やしていった。
ボランチを主戦場として強度の高い守備で相手の攻撃の芽を摘むことが出来るほか、攻撃面においてもボール奪取後に針の穴を通すようなパスで決定機を創出するなど、攻守両面において活躍している柴戸。浦和では、天皇杯(2021)、FUJIFILM SUPER CUP(2022)、AFCチャンピオンズリーグ(2022)など数多くのタイトル獲得にも貢献してきた。
昨シーズンは、高校時代の恩師でもある黒田剛監督率いる町田ゼルビアに期限付きで移籍しており、J1リーグで22試合に出場し1ゴールを記録。J1初年度のチームを3位に導く活躍を見せた。浦和に復帰した今シーズンは、同ポジションのMF安居海渡やMFサミュエル・グスタフソンら錚々たるメンバーの壁が厚く、いまだリーグ戦での出場がない厳しい状況だ。ボランチの守備強度が不安要素である新潟が、浦和で眠っている柴戸を獲得すれば非常に面白い補強となるだろう。

笠柳翼(V・ファーレン長崎)
2022シーズンからV・ファーレン長崎でプロキャリアをスタートさせ、左サイドのスペシャリストとしてJ2に君臨しているMF笠柳翼。