
7月12日現在、2025シーズンの明治安田J1リーグでJ2自動降格圏の19位に沈んでいるアルビレックス新潟。開幕から8試合未勝利と厳しい戦いが続いている中でも、特に深刻なのが守備の問題だ。現時点での総失点はリーグ最多の「39」に達している。
また、この状況に追い打ちをかけるように6月8日にFW小見洋太が柏レイソルへ移籍。さらに7月に入ってからは、5日にDF稲村隼翔がセルティック(スコットランド)へ、8日に副主将のMF宮本英治がファジアーノ岡山へ、9日にはFW太田修介が湘南ベルマーレへと完全移籍している。
シーズン中に主力4選手を失うのは、残留争い中のチームにとって大きな痛手となるだろう。しかし、強化部はすでに新戦力の補強に動いていると考えられる。ここでは、戦力不足にあえぐ新潟が、J1残留のために今夏獲得すべき5選手を紹介する。

上夷克典(ジュビロ磐田)
京都サンガ、大分トリニータ、サガン鳥栖を経て今シーズンからジュビロ磐田に所属しているDF上夷克典。本職のセンターバック(CB)に加え、右サイドバック(SB)でのプレーも可能なことから守備のマルチロールとして活躍してきた。
持ち前の走力を活かしたカバーリング力の高さで守備に貢献できるほか、攻撃面でもパスやロングフィードなどビルドアップの起点として攻撃を活性化することもできる。今シーズン序盤こそ先発出場が多かったものの、J2第10節ブラウブリッツ秋田戦(1-2)を最後にリーグ戦への出場はない。鳥栖に所属していた昨シーズンは、J1で20試合に出場していた実績を考えても即戦力として計算が立ちやすいだろう。

岩波拓也(ヴィッセル神戸)
ヴィッセル神戸の下部組織からトップチームへ進み、浦和レッズへの移籍を経て、2024シーズンから神戸に復帰しているDF岩波拓也。186センチの長身を生かした空中戦の強さや対人の強さはJリーグ屈指。加えて足元の技術の高さも兼ね備えており、長短交えたパスで攻撃のスイッチを入れることも出来る。