近年、ペットとして珍しい動物を飼う「エキゾチックアニマル」の人気が高まっています。 SNSには、可愛らしい小動物や、珍しい爬虫類・鳥類の写真があふれ、思わず「うちにも迎えたい!」と考える人も少なくありません。

ですが、見た目がかわいくても、中には強力な毒を持っていたり、攻撃性が高かったりして、安易に飼うと危険な動物もいるのです。 今回は、実際に事故例やトラブルも報告されている、「ペットにしたくなるけど超危険な動物たち」をご紹介します。

目次

1. スローロリス ─ 世界一かわいいけど毒を持つサル2. ミドリガメ ─ 小さくても病原菌の運び屋3. スッポン ─ 見た目はユーモラス、でも超危険なアゴ4. フクロモモンガ ─ 鋭い牙と強烈なマーキング5. アロワナ ─ 意外な破壊力をもつ“水の王者”【まとめ】「かわいい」だけでは守れない ## 1. スローロリス ─ 世界一かわいいけど毒を持つサル

Pets-Slow-loris
(画像=『FUNDO』より引用)
大きな瞳とゆっくりした動きで、動画サイトでも人気のスローロリス。 一見おとなしく、手のひらサイズで飼いやすそうに見えます。

しかし実は、世界で唯一“毒”を持つ霊長類。 肘から分泌する毒性の強い液体を、牙で混ぜて噛みつきます。 この毒はアナフィラキシーショックを引き起こし、重症化すると死亡例もあるほど。

さらに、ストレスに弱く、環境が少しでも変わると体調を崩しやすい繊細な生き物です。 「かわいいから飼う」のはあまりに無責任。 本来は野生で暮らすべき動物です。

2. ミドリガメ ─ 小さくても病原菌の運び屋

Pets-Green-turtle
(画像=『FUNDO』より引用)

お祭りの屋台などでよく見かけるミドリガメ。 小さくて丈夫そうなので、子どもの初めてのペットとして人気があります。

しかし、ミドリガメの体にはしばしばサルモネラ菌が付着しており、触った手を洗わずに口に入れると食中毒を起こします。

特に子どもや高齢者は重症化しやすく、過去にはアメリカで「カメの飼育によるサルモネラ感染で乳児が死亡した例」も。 また、成長すると30cm近くまで大きくなり、噛みつく力も強くなります。

かわいい見た目にだまされず、取り扱いは慎重に。