参政党は、これらの国民の不安や渇望を、誰よりも巧みに掬い上げ、一つの鮮明な「処方箋」として提示した。彼らが「鏡」だとすれば、そこに映し出されているのは、グローバル化の波の中で、自らが進むべき道を見失い、分断され、揺れ動いている、私たち自身の姿に他ならない。
参政党という現象を、単に支持する、あるいは批判するだけで、思考を止めてはならない。 この鏡に映った自画像と、私たちはどう向き合うのか。この国を、どのような形で、次の世代に手渡していくのか。
その重い問いに、答える責任は、今、私たち一人ひとりにある。
編集部より:この記事は島田裕巳氏のnote 2025年7月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は島田裕巳氏のnoteをご覧ください。