この流れを決定づけるのが、ご指摘のあった「れいわ新選組」という党名そのものが持つ矛盾です。

言葉の矛盾:「れいわ(元号)」という保守的なシンボルと、「新選組(旧体制の守護者)」という言葉を組み合わせながら、実際の政策は左派的・リベラルです。 「ねじれ」が生む違和感:党名の持つ「国を憂う保守的な響き」に惹かれた人が、党の具体的な政策(外国人支援、リベラルな社会観など)を知った時、自身の心情との間に「ねじれ」や違和感を覚えます。 参政党という「しっくりくる」受け皿:その違和感を抱えた人にとって、同じく「反エスタブリッシュメント」でありながら、「日本の伝統を守る」という点で思想的に一貫しているように見える参政党が、より自然で「しっくりくる」選択肢として浮上します。

結果として、れいわが掲げた「日本的なシンボル」が、皮肉にも一部の支持者を、より思想的に純粋な保守を掲げる参政党へと導く「案内板」の役割を果たしてしまっているのです。