2024年の人事院調査では、若手社員の約15%が「上司の指示に納得できない場合、従わない」と回答している。本来、これはビジネスマンとして間違った行為と言える。仕事の責任を取るのは上司の役割であり、正当な理由のない業務命令違反は労働契約上の義務違反となり懲戒処分の対象なのだ。
だが米国と違って簡単に解雇することができないとなれば、上司は「お手上げ状態」だ。人は意識ではほぼ変わることはできない。ホワイトハラスメントが起きれば転職しか方法がない。だが、いつまでも若くはないのでそれも難しくなる時がやってくる。
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1on1で面接をする機会を設けることで、積極的な信頼関係の構築などできることはまだ多く残されている。だが、それは部下側に「聞く耳」を持っている場合に限られるだろう。部下が静かな退職で逆襲する時、上司もまたホワイトハラスメントで迎え撃つのだ。
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