2. 靴箱に眠る、ミイラ化した赤ん坊

2003年、アメリカ・テキサス州で屋根裏をリフォームしていた一家は、断熱材やがれきの中から、胸が張り裂けるような発見をする。ほこりだらけの狭いスペースで、ボロボロの新聞紙に包まれた、封をされた靴箱を見つけたのだ。古い記念品でも入っているのかと思いきや、中から現れたのは、「私たちのかわいい子」と刺繍された布に丁寧に包まれた、新生児のミイラ化した遺体だった。
靴箱はそれだけではなかった。最終的に、屋根裏部屋のあちこちから同じように梱包されたミイラ化した赤ん坊の遺体が合計3体も発見されたのだ。それぞれ、何年も間をあけて隠されたものとみられている。
そのうちの一人、1930年代初頭に生まれたと思われる子どもはレースとシルクに包まれており、個人的な追悼のために埋葬された可能性が示唆された。
しかし、出生証明書も死亡届も見つからず、事件性を示す証拠もなかった。当局は、未婚の母であることや乳児の死が社会的に極めて大きな汚名とされていた時代に、人知れず出産されたか、あるいは死産だった赤ん坊が悲劇的に隠されたものだろう、と結論付けた。
3. 「刺殺が私の選択よ」呪いの人形からのメッセージ

2021年、イギリスのウォルトンで新居をリフォームしていた男性は、階段下の壁紙を剥がした瞬間、ホラー映画から飛び出してきたような悪夢に直面する。壁の空洞の奥深くに、ヴィンテージの布人形がちょこんと座り、折りたたまれたメモを手にしていたのだ。
メモに書かれたメッセージは、短く、そして不穏だった。
「私を解放してくれてありがとう! 元の持ち主は1961年にこの家に住んでいたわ…彼らを殺すのに私が選んだのは刺殺よ。だからあなたもナイフを持っているといいわね。よく眠れるといいけど」
明らかに以前の住人による悪質ないたずらだったが、この発見は家主だけでなく、インターネット上の多くの人々を震撼させた。「これまで見た中で最も気味が悪い」と彼は語り、最初は本物の犯罪に関わるものではないかと恐れたという。たとえ無害ないたずらだと分かっていても、純真さの象徴であるはずの人形が、いとも簡単に恐怖の対象へと変貌してしまうことを、この一件はまざまざと見せつけている。