今シーズンから札幌はGKのポジション名をGP(ゴールプレーヤー)と表記している。クラブは表記変更の背景について「攻撃も含めた多岐にわたる役割を求めている為」と説明しているが、高木が早速GPとしてのあるべき姿を体現したと言えよう。

高木の出場後、チームは3連勝を達成している。7月12日に行われる第23節では、ジュビロ磐田と対戦する札幌。昇格争いのライバルとの一戦を勝利で飾ることが出来るのか注目だ。


宮大樹 写真:Getty Images

2.新加入組がもたらした変化

6月に大型補強を敢行した札幌。名古屋グランパスからDF宮大樹を期限付きで、RB大宮アルディージャからDF浦上仁騎、シャペコエンセ(ブラジル)からFWマリオ・セルジオを完全移籍で獲得している。

第19節のFC今治戦では、新加入組の浦上と宮が早速4バックの中央に入った。試合は2-2に終わったが、両名が試合中に見せた頻回なやり取りや、まわりの選手を声で統率する姿など、チームに新風が吹いていた。セットプレーでの失点や自陣からのロストによる失点が多かった札幌にとって、この2名の加入は非常に大きい意味を持つだろう。

練習の雰囲気もガラリと変わった。浦上と宮の声が大きく響いていることはもちろん、それに影響された選手たちも以前より声を出すようになり、練習への姿勢に変化が見られた。


北海道コンサドーレ札幌 写真:Getty Images

3.“スーパーマリオ”の出現

今シーズンのブラジル2部リーグで7試合3ゴールをマークしていたFWマリオは、人生初となる海外移籍に北の大地を選択した。

6月21日に行われた第20節(藤枝MYFC戦)でJリーグデビューを果たすと、翌第21節(ロアッソ熊本戦)では、DFパク・ミンギュからのクロスボールを叩き込む同点弾を決めており、「スーパーマリオ」と呼ばれるほど札幌サポーターの心を掴んでいる。