小さな寄生虫が宿主の体を作り変えるという現象は、不気味でありながら生命の不思議さを感じさせます。
なぜフクロムシはヤドカリをメスのようにする能力を持ったのか?
宿主と寄生虫の進化的な関係がどのようにこのような現象を生み出したのか?
そのメカニズムが詳しく分かったとき、私たちは自然界に隠された巧妙な進化の物語の新たな一面を目の当たりにすることになるでしょう。
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参考文献
雄ヤドカリを“雌化”する? 寄生性フジツボ「フクロムシ」による宿主ヤドカリの形態的雌化を実証
https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/91308
元論文
Morphological feminization in hermit crabs (family Paguridae) induced by rhizocephalan barnacles
https://doi.org/10.1186/s40851-025-00252-5
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部