DF陣の中で最も安定した働きを期待できるのは町田浩樹だろう。欧州5大リーグのひとつであるブンデスリーガ(ドイツ)のホッフェンハイムへ移籍したことで、安定感にさらなる磨きがかかることが期待される。

欧州組の瀬古は現時点(7月7日)で無所属ではあるが、直近のW杯予選3試合のうち2試合で先発しており、当落線上と言えるだろう。一方20歳の高井幸大は、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)での活躍を受けてプレミアリーグ(イングランド)へ活躍の場を移す可能性が高く、冨安健洋(無所属)の本大会不在が予想されるDFラインで貴重な戦力となるのは間違いない。

また、ベルギーで活躍する渡辺剛は、ステップアップ移籍が期待されるなか代表戦活動中に怪我で離脱したが、今2025/26シーズンの活躍次第で貴重なバックアッパーとして計算できる選手である。フランス2部に降格したスタッド・ランスの関根大輝は、代表レギュラークラス選手の状況次第で運命が分かれるだろう。

21歳と若い鈴木淳之介も、コペンハーゲン(デンマーク1部)への移籍が噂されているが、よほどの活躍を見せない限り本大会への道は険しいのではないだろうか。

平河悠 写真:Getty Images

MF

  • 遠藤航(リバプール)
  • 久保建英(レアル・ソシエダ)
  • 鎌田大地(クリスタル・パレス)
  • 中村敬斗(スタッド・ランス)
  • 佐野海舟(マインツ)
  • 藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)
  • 森下龍矢(レギア・ワルシャワ)
  • 平河悠(ブリストル・シティ)
  • 熊坂光希(柏レイソル)
  • 三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)
  • 佐野航大(NECナイメヘン)
  • 佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)
  • 俵積田晃太(FC東京)

遠藤航、久保建英、鎌田大地、中村敬斗のW杯メンバー入りは、よほどのことがない限り確実だと予想される。佐野海舟もブンデスリーガでのスタッツ通り活躍し、本大会で貴重な戦力となることを印象づけた。