この動作をアマモの切れ目まで続けたら一度回収し、順番にアマモエリアのみを丁寧に狙っていきました。
すると3投目、アマモの上にエギを乗せた瞬間、「パツッ」と明確なモンゴウイカのアタリが出ました。引きを楽しみながら、地元の漁師さんに見守られながらランディングすると、良型のモンゴウイカ。狙い通りのヒットに、漁師さんと一緒に大いに盛り上がりました。

その後、隣にはチヌ狙いのエサ釣り師の方が来られ、お話をしているうちに16時となり、納竿としました。
釣り終了と振り返り
漁師さんに「アオリイカではなくモンゴウイカ狙いで来た」と伝えると、驚かれていました。
イカは藻の種類によって着き場が異なり、それを釣り分ける面白さがこのエリアにはあります。昨年の秋アオリから冬・春の根魚釣りに通い、アマモの成長状況を把握していたからこそ、シーズンインのタイミングでモンゴウイカを的確に狙えたのだと思います。
エギングだけでなく、他の釣りでも1年を通して自分のフィールドに通うことで、季節ごとにターゲットを的確に狙い、釣果につなげられる。そんな釣りの奥深さと楽しさを、今春も味わうことができました。

自作と市販のエギの違い
それにしても、前回のアオリイカも今回のモンゴウイカも、自作餌木では反応せず、市販エギには好反応という結果に。この差が縮まるかは分かりませんが、自作餌木の課題も見えてきたため、個人的にはとても有意義なエギング釣行となりました。
なお、今年は例年よりも約1か月ほど季節の進行が遅れていますので、まだしばらくはモンゴウイカ狙いを楽しめそうです。
<田村昭人/TSURINEWSライター>