例年であれば目視できるシャローのアマモポイントも、この日はうっすらとしか生えておらず、手前のホンダワラゾーンもまだ少なめでした。アオリイカもモンゴウイカも、まだこのエリアには入りきっていないと判断しました。

風向きがころころと変わる状況の中、シャローから沖合いの藻場を狙うのは難しいと判断し、漁港の深場にあるアマモポイントを狙うために移動しました。

最後の勝負は港内で

残り時間は1時間。この場所が最後のポイントになります。アオリイカ狙いであれば外向きのホンダワラまわりを狙うところですが、今回はモンゴウイカ狙いなので、アマモだけに集中して狙います。

堤防にはエギングをしている人が4人ほどおり、皆さんアオリイカ狙いの様子。港内を狙っている人は誰もいませんでした。

港内の中心あたりにアマモが群生しているピンポイントがあり、ここにアマモがあることは事前の調査で把握していました。

信頼の市販エギを投入

「ここに入っているはず」と信じてキャスト。エギを乗せて確認すると、アマモはしっかり成長していました。このエリアは風が吹いていても追い風に近く、藻場の把握がしやすい環境でした。しかし、自作餌木にはアタリが出ません。

そこへ地元の漁師さんが船を動かし、漁に出る準備を始めました。すると少し沖に向かって潮が動き出し、ベイトの気配も感じられました。

ここで自作餌木は諦め、市販の「墨族・アジカラー金テープ」に変更。このエギはナチュラルカラーで金テープが施されており、日中の藻場では反応の良い信頼の1本です。

良型のモンゴウイカを手中

フルキャストして着底させた後、3段シャクリを入れ、ラインを張ったままのゆっくりとしたカーブフォールを繰り返します。アマモ群を確認し、すぐにさらに3段シャクリを入れてアマモの上を通過させ、移動距離を抑えた縦シャクリとゆっくりとしたカーブフォールでアマモに「ふわっ」とエギを乗せるイメージで攻めました。