また、ラクダ乳のどの成分が正確に効果を発揮しているかはまだ特定されておらず、成分分析や人間を対象とした臨床試験が必要です。

それでも、2022年に発表された小規模な臨床試験では、ラクダ乳が実際に小児喘息の症状を改善したという報告もあり、今回の研究結果とあわせて、さらなる科学的探究が求められます。

将来的には、ラクダ乳を食事療法や補助的治療法の一環として取り入れる可能性も視野に入ってくるかもしれません。

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参考文献

Camel milk found to reduce asthma severity
https://newatlas.com/allergies/camel-milk-allergic-asthma-house-dust-mites/

元論文

The effect of camel milk on house dust mite allergen induced asthma model in BALB/C mice
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0327504

ライター

千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。

編集者

ナゾロジー 編集部