ダイレクトに業績に影響
こうした取り組みは目に見えて大きく業績向上に寄与しているという。同社IR担当者はいう。
「2025年5月期決算見通しとしては、第3四半期決算発表時点で売上高は計画値の235億円で据え置いた一方、営業利益は4億円ほど、約10%の上方修正となりました。AIによる業務効率化、人件費などの費用削減がダイレクトに業績に影響してきております。弊社が中期経営計画(24年5月期~26年5月期)で掲げている5つの大きいテーマの一つがAIであり、社内での業務効率化のみならず、新サービスも開発していきトップラインを伸ばすというところもしっかりやっていきたいと考えております」
同社は今後、AI活用をさらに推進していく計画だ。
「有料会員の個人のお客様に対して、お天気エージェントというAIエージェントを使ったサービスを提供しておりますが、今後は企業のお客様向けにもAIエージェントを活用したサービス、個別企業に特化した、例えば海運会社向けAIエージェントや自治体向けAIエージェントなども展開していこうと考えております。
さらに、気象に関することであれば何でも答えられるAIエージェントのような世界観を作っていければと考えております。将来的には他社様のAIエージェントと弊社のAIエージェントが話し合って何かを解決していくというかたちも、実現できるかもしれません」(出羽氏)
(文=BUSINESS JOURNAL編集部)