絵文字をよく使うという人もいれば、苦手でほとんど使わないなんて人もいるでしょう。
LINEやSNSなどのテキストメッセージで、顔文字やハート、炎や音符のようなシンボルを使うかどうかは人それぞれです。
しかし実は、その「絵文字を使うかどうか」が、私たちの人間関係に大きな影響を与えていることがわかりました。
アメリカのテキサス大学オースティン校(UT Austin)の研究者は、260人を対象にした実験で、「絵文字を含んだメッセージは、より相手に“気にかけられている”と感じさせる」ことを発見したのです。
この研究成果は2025年7月2日付の『PLOS One』で発表されました。
目次
- 絵文字の使用が及ぼす「人間関係への影響」を調査
- 絵文字を使うと相手との関係が良くなると判明!
絵文字の使用が及ぼす「人間関係への影響」を調査
現代のコミュニケーションの多くは、LINEやメッセンジャーなどのテキストを通して行われています。
しかし、テキストだけでは相手の感情や意図が伝わりづらく、時には誤解が生じることもあります。
そんな中で、絵文字は「感情を補足する視覚的なツール」として使われてきました。

たとえば 『にっこり笑う顔』、『涙を流す悲しい顔』、『炎=熱意や情熱を示す』、『紙吹雪=祝福やお祝いを示す』など、さまざまな絵文字は、文章に彩りを加え、親しみやすさや感情の機微を伝える役割を果たします。
とはいえ、若年層を中心に日常的に絵文字を使う人もいれば、「軽く見える」「ビジネスには不適切」と感じて避ける人も少なくありません。
このような文化的・世代的ギャップが存在する中で、研究チームは「絵文字が人間関係に与える影響」を科学的に検証しました。
研究を行ったのは、テキサス大学オースティン校の研究者です。
この研究では、260名の成人(23〜67歳)を対象にオンライン実験を実施しました。