自分の本音がわからなくなっていることがあります。
そんなときは、「信頼できる友人と話す」「同じ背景の人と語り合う」「専門のセラピストと向き合う」といった方法を試すと良いでしょう。
また自分の思いを日記に綴ることも有効な手段です。
たとえば「親が望んでいた自分」と「本当に自分がなりたい自分」を紙に書き出すことで、心の整理がしやすくなります。
このように「本当の自分の望み」について考えていくことで、徐々に「犠牲の負債」から解放されるようになります。

一方で、親にもできることがあります。
もしあなたが親であるなら、ファタヒ氏の次のアドバイスを当てはめることができます。
『あなたは私に人生を捧げる必要なんてない』と言ってあげるのです。
これは、親が子どもに伝えられる最も癒やしのある言葉です。
親の犠牲はコントロールのためではなく、無償の愛の証であったはずです。
親自身がそのことを再認識し、「あなたの道を歩んでいい」と伝えることができれば、親子の関係はより深く、誠実なつながりへと変わっていくでしょう。
子供は親の犠牲に感謝したとしても、親に人生を捧げるべきではありません。
親と子供の両方がそのことを自覚し、本音で語り合うなら、子どもは本当の自分らしさをもって人生を歩んでいけるのです。
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参考文献
You Don’t Owe Your Parents Your Life
https://www.psychologytoday.com/us/blog/multicultural-mental-health/202506/you-dont-owe-your-parents-your-life
ライター
矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。