結局、約1時間の間にキャッチは2匹。やはり厳しい結果でした。かなり疲れました。ワームを見に来てUターンしてしまったり、ミスバイトが多発したりと、活性の低さは明らかでした。

「やはりローライトでは厳しいのか…」

その後、アタリも遠のいてきたため、リグをジグヘッドに変更。磯の先端に立ってキャスティングゲームに切り替えることに。すると、小さいながらもキジハタとムラソイを追加できました。

超浅場のライトロックゲームでムラソイとキジハタを手中【山形】潮の変化で活性アップキャスティングで仕留めたキジハタ(提供:TSURINEWSライター・アングラー「K」)

残念だったのは、ドスンと重いアタリで明らかに大物がヒットしたものの、バラしてしまったことです。アタリも落ち着き、辺りも暗くなってきたころ、寒さを感じ始めました。薄着で来てしまっていたため、釣りを切り上げて帰ることにしました。

超浅場のライトロックゲームでムラソイとキジハタを手中【山形】潮の変化で活性アップキャスティングで仕留めたムラソイ(提供:TSURINEWSライター・アングラー「K」)

潮変化が好機に?

磯の先端から岩を伝って戻る途中、来たときと違い、ちょろちょろと海水が流れ始めているのに気づきました。スマホで確認すると、ちょうど上げ潮が効き始める時間帯。少しずつ水が押し寄せてくる感じで、まるで「堤防が決壊した」ような流れです。

それを見て、「さっきまでは何の反応もなかったけど、この状況ならどうなんだ?」と興味が湧いてきました。一度たたんだタックルを再度セットし、試してみることに。時間はすでに午後6時を回っていました。

無反応エリアでバイトあり

何か面白い予感がしながら、「夕方のムラソイのごく浅ルアーゲームだ(笑)」と心でつぶやきつつ、半ば冗談のような気持ちでワームを投入。

すると――すぐさまムラソイからの反応がありました。しかも、先ほどまで全くの無反応だった場所からです。

「嘘?」と思うような展開。中には、ほとんど体を水面から出して、水深5cm程度の場所までバシャバシャと追いかけてくる個体も!