リチウムイオンバッテリーというのは今のEVでも問題を起こしています。

リチウム、ナトリウム、カリウムなどをアルカリ金属と呼ぶわけですが、その名前の由来は水と激しく反応してその水酸化物が強アルカリ性を示すところから来ています。

水分と簡単に反応し強烈な熱を発し燃えてしまうのでリチウムイオンバッテリーというのはいかに漏れないようにするかが重要になります。

そして水分と反応して激しく燃焼するため通常の消火作業で消す事が極めて困難な素材でもあります。

そんなリチウムイオンバッテリーを大量に搭載しているのがEVです。

【EV積載の貨物船で火災発生、鎮火できず太平洋上で船体破棄】

電気自動車(EV)約800台を含む車両3000台前後を積載した貨物船で3日、火災が発生した。消火活動を行ったものの鎮火に至らず、太平洋上に船体が破棄される事態となっている。

同船舶を管理するゾディアック・マリタイムの発表によると、火災が発生したのは「モーニング・ミダス」で、デッキから煙が上がっているのが最初に確認された。

乗組員は直ちに消火活動を開始したが、鎮火できなかったとしている。

米沿岸警備隊は、乗組員22人全員を近くを航行していた商船に避難させたと発表した。

ブルームバーグがまとめた船舶追跡データによれば、この船舶は5月26日に中国・煙台港を出港。メキシコに向かっていた。

ゾディアックは消火・回収作業を支援するため、対応チームを派遣していることを確認した。同社の広報担当は積載されていた車両の所有者についてコメントを控えた。

近年では、EVを輸送中の船舶で大規模な火災が複数発生しており、車載バッテリーが発火して重大な災害につながるリスクを巡り、懸念が高まっている。

(2025/6/5 ブルームバーグ)

EVに搭載されているリチウムイオンバッテリーがその品質管理の悪さから勝手に発火。

一台でも発火すれば高熱を発し、簡単には消火もできないため、自動車運搬船ともなればEVも密集しているため他のEVもこれにより発火し激しい火災が続くことになります。