では、お前は誰かに相談することがあるのかと思われるでしょう。正直相談しません。理由は相談する相手がほとんどいないからです。それと私自身が判断を生業とする社長業をしているのです。自分で客観的事実から将来を予見するのは最も得意とするところです。相談することがあるとすれば判断ではなく、そのプロセスにおける実務の問題が多くなります。

ただし、これも社長をやっているからゆえの技だと思っています。日々、高レベルの緊張感で高速回転させ続けることでどんな事象にも瞬時にAIより早く適切な判断を無料で下さざるを得ないのです。もちろんこれは今日に至るまでほとんど手抜きせずに積み上げた蓄積があるからだと思っています。人間って面白いもので60歳台になってもまだ階段を登れるのだと感じます。一種の宗教家の域、つまり自己利益からの解脱なのでしょう。煩悩からの解放とはこういうことかもしれません。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年7月2日の記事より転載させていただきました。